電気自動車の維持費はいくら?年間費用を項目別に解説|要点まとめ

電気自動車(EV)

こんにちは、電気自動車をこよなく愛する人間カズ180です。

「電気自動車はガソリン代がかからないから維持費も安い?」「毎月いくらくらい必要?」「車検や保険まで入れると本当にガソリン車より得なの?」と気になりますよね。

私は日産リーフに約10年間乗り、以前の車両では約20万kmまで走りました。その後、電池系統の故障を経験し、現在は2019年式の日産リーフe+ AUTECHの走行約1,700kmという中古車を170万円で購入して乗っています。

EVへ長く乗ってきて感じるのは、走るための費用はかなり抑えやすい一方、維持費全体は保険料、タイヤ、自宅充電環境などで変わるということです。

私は自宅に200Vコンセントを設置し、主に1kWhあたり約26.21円の電気料金で夜間充電しています。この記事では、この実際の充電単価も使いながら、EVの年間維持費と月々の費用を具体的に計算していきます。

  • 電気自動車に年間でかかる主な維持費
  • 月500kmから2,000km走る場合の電気代
  • ガソリン車とのランニングコストの違い
  • EVの維持費を抑えるための考え方
カズ180が維持費を実体験している日産リーフeプラスAUTECH

現在私が乗っている2019年式の日産リーフe+ AUTECH。EVの維持費は机上の計算だけでなく、約10年間乗ってきた実体験も交えて解説します。

先に結論

年間1万km走行、電費6km/kWh、自宅充電26.21円/kWhとして計算すると、EVの走行電気代は年間約43,700円です。

2019年10月1日以降に初回新規登録された一般的な自家用普通乗用EVなら、自動車税の標準年額は25,000円。単純に電気代と自動車税だけなら年間約68,700円です。

ここへ任意保険、自賠責保険、車検、タイヤ、点検費用などが加わります。EVの年間維持費は一律ではなく、特に保険・駐車場・タイヤで大きく変わると考えてください。

電気自動車の維持費はいくら

電気自動車を所有すると、電気代だけでなく税金、保険、車検、タイヤなどさまざまな費用が発生します。

まずは何にお金がかかるのかを一つずつ確認していきましょう。

電気代は年間約4.4万円

私が実際に利用している自宅充電の電気料金は、1kWhあたり約26.21円です。

ここでは分かりやすく、実際の電費を6km/kWh、年間走行距離を1万kmとして計算します。

10,000km ÷ 6km/kWh × 26.21円 = 約43,683円

つまり年間1万km走る場合、単純計算では年間約4万4,000円です。

月平均にすると約3,640円ほどになります。

ただし、これはバッテリーへ入る電力量を単純計算した目安です。実際には充電時のロス、冬季の暖房、夏場の冷房、高速道路での走行などによって電気使用量が増えることがあります。

電気自動車の維持費を抑えやすい戸建て住宅での自宅充電

EVの走行コストを抑えやすいのが自宅充電です。私も普段は自宅の200V設備を使っています。

それでも私の場合、ガソリンスタンドへ給油へ行く必要がほとんどなく、帰宅後に充電ケーブルを接続するだけ。この便利さは維持費の数字だけでは表しにくいメリットですよ。

電気自動車は月いくら

「年間より毎月いくらか知りたい」という人も多いと思います。

そこで同じく電費6km/kWh、電気料金26.21円/kWhとして、月間走行距離ごとに計算してみます。

月間走行距離 必要電力量 電気代の目安
500km 約83kWh 約2,184円
1,000km 約167kWh 約4,368円
1,500km 約250kWh 約6,553円
2,000km 約333kWh 約8,737円

月1,000kmなら私の充電単価を使った単純計算で約4,400円です。

年間1万2,000kmなら約52,420円になります。

あなたの電気料金が30円/kWhなら当然もう少し上がりますし、20円台前半ならさらに抑えられます。

EVの電気代は「年間走行距離÷電費×電力単価」で自分用に計算するのが一番分かりやすいですよ。

自動車税は年25,000円

普通乗用の電気自動車にも自動車税はかかります。

2019年10月1日以降に初回新規登録された自家用普通乗用EVの場合、標準税率は年額25,000円です。

EVには排気量がありませんが、自動車税では電気自動車として決められた税率区分が用意されています。

新車登録直後にはグリーン化特例が適用されるケースもありますが、ずっと減税が続くわけではありません。

税額は登録時期や自治体独自制度によって変わる可能性があるため、最新情報は東京都主税局の自動車税情報など、登録地の公式ページで確認してください。

自動車重量税も確認する

毎年支払う自動車税とは別に、車検などで関係するのが自動車重量税です。

EVはエコカー減税の対象になる場合がありますが、登録時期や車検時期によって適用条件が変わります。

そのため「EVなら重量税はずっと0円」と決めつけないようにしてください。

実際の車両については、国土交通省の次回自動車重量税額照会サービスで確認できます。

任意保険は人によって違う

EVの年間維持費でかなり差が出るのが任意保険です。

年齢、等級、年間走行距離、車両保険の有無、免許証の色、運転する家族の範囲、車種などで金額が変わります。

そのため「EVなら任意保険は年間○万円」と一律に言うことはできません。

むしろ維持費を正確に知りたいなら、購入候補車で実際に保険見積もりを取るほうが確実です。

車両価格だけで保険を判断しない

EVだから必ず保険料が高い、安いとは言えません。同じリーフでも運転者条件や車両保険の設定によって金額は変わります。年間維持費を試算するときは実際の見積額を使いましょう。

車検費用はEVでも必要

電気自動車も当然ながら車検が必要です。

EVだから車検そのものがなくなるわけではありません。

法定費用のほか、点検料金、交換部品、整備内容などによって費用が変わります。

ただ、EVにはエンジンがありません。

そのためガソリン車で必要になるエンジンオイルやオイルフィルター、点火プラグといったエンジン関連の交換項目がありません。

日産もEVのメンテナンスについて、エンジン関連の点検項目が不要になる一方、駆動用バッテリーや充電装置などEV特有の点検が必要だと案内しています。

詳細は日産公式のEVメンテナンス情報で確認できます。

◆カズ180のワンポイントアドバイス

約10年間リーフに乗ってきましたが、エンジンオイル交換を気にしなくていいのは地味に楽です。ただ、EVだから何もメンテナンスしなくていいわけではありません。タイヤ、ブレーキ、足回り、補機バッテリーなどは普通に確認してください。

タイヤ代は忘れやすい

年間維持費を計算するときに忘れやすいのがタイヤです。

タイヤ代は毎年発生するわけではありませんが、数年に一度まとまった費用になります。

さらにEVでも軽EV、コンパクトEV、大型SUVではタイヤ価格がかなり違います。

大径ホイールを採用した車種なら、1本あたりのタイヤ価格も高くなる傾向があります。

大型EVでは維持費としてタイヤ価格も確認したい日産アリア

EVの維持費ではタイヤサイズも確認したいところ。大型SUVと軽EVでは交換費用が同じとは限りません。

私は年間維持費を考えるとき、例えば4年で交換する予定ならタイヤ代を4で割り、1年あたりの費用として予算に入れる方法が分かりやすいと思っています。

電気自動車の維持費を比較

ここからはEVとガソリン車のランニングコストを比べてみます。

車両価格や保険料まで含めると車種差が大きくなるため、まずは走行に必要なエネルギー費を同じ走行距離で比較します。

ガソリン車より燃料費を抑えやすい

比較条件として、次の数字を仮定します。

EVは電費6km/kWh、電気料金26.21円/kWh。ガソリン車は燃費15km/L、ガソリン価格180円/Lです。

ガソリン価格180円/Lは比較のための仮定で、実際の価格は給油時期や地域で変わります。

年間1万km EV ガソリン車
効率 6km/kWh 15km/L
単価 26.21円/kWh 180円/L
年間エネルギー代 約43,700円 約120,000円
差額 年間約76,300円

この条件ならEVのほうが年間約7万6,000円低い計算です。

年間走行距離が長い人ほど、電気代とガソリン代の差は大きくなります。

逆に年間3,000km程度しか走らない人なら、燃料費差そのものが小さくなるので「EVなら必ず大幅に得」とは言い切れません。

EVのコストメリットは、走る距離と自宅充電単価によって変わると考えるのが自然です。

急速充電中心だと差は縮む

私がEVの維持費を計算するときに重視しているのが、どこで充電するかです。

自宅充電だけなら家庭の電力単価を使って計算できます。

一方、外出先の急速充電を頻繁に利用する場合、充電サービスの月額料金や利用料金が追加されます。

料金体系はサービスによって、時間課金、電力量課金、月額基本料金ありなどさまざまです。

そのため「EVの電気代は絶対に月4,000円」とは言えません。

自宅充電80%、外出先20%なのか、自宅充電がほぼできないのかでランニングコストはかなり違います。

電気自動車のランニングコストを抑える自宅200V充電用コンセント

自宅200V充電を中心にできると、毎日の走行コストを計算しやすくなります。

年間維持費は保険で変わる

「結局、EVの維持費は年間いくら?」という問いに対して、一つの金額だけを出すのは難しいです。

年間1万kmの私の試算では、電気代約43,700円、自動車税25,000円で約68,700円。

ここへ自賠責保険、任意保険、車検費用、点検、タイヤ、補機バッテリーなどを加えます。

特に任意保険は年間数万円の人もいれば、年齢や車両保険によって10万円を大きく超える人もいます。

さらに月極駐車場を使う家庭では、年間10万円以上の駐車場代が加わる地域も珍しくありません。

だから私は、EVの維持費を見るときに「車だけの維持費」と「家庭ごとに違う固定費」を分けるようにしています。

維持費を2つに分ける

車両そのものにかかる電気代・税金・車検・タイヤと、家庭ごとに大きく違う任意保険・駐車場代を分けて計算すると、自分の年間維持費が見えやすくなります。

購入価格まで含めて比較する

維持費が安いからといって、車両本体価格を無視してはいけません。

EVは同クラスのガソリン車より購入価格が高くなるモデルもあります。

新車ならCEV補助金の対象になる車種があるため、購入時はカタログ価格ではなく補助後の負担額を見るのがおすすめです。

2026年8月現在、令和7年度補正CEV補助金の車両申請が受け付けられています。車種ごとの補助額は次世代自動車振興センターのEV対象車一覧で確認してください。

なお、中古EVは国のCEV車両補助金の対象外です。

その代わり、中古車では新車より大きく価格が下がっている個体もあります。

私のリーフe+ AUTECHも2019年式、走行約1,700kmの中古車を170万円で購入しました。

新車価格だけではなく、中古価格+今後の維持費まで見ると選択肢が広がりますよ。

EV本体の価格を比較したい場合は、補助金後の実質価格で安い電気自動車を比較した記事も参考にしてください。

電気自動車の維持費を抑える方法

EVの維持費は、乗り方によってまだ下げられる部分があります。

特に私が重要だと思うのは、充電単価と車両選びです。

自宅200V充電を中心にする

自宅に充電設備を設置できるなら、私は自宅充電を中心にするのがおすすめです。

理由は単純で、毎回外へ充電へ行く必要がなく、家庭の電気料金を使って走行コストを計算しやすいからです。

私は自宅の200Vコンセントから主に夜間に充電しています。

カズ180が自宅充電で使っている日産リーフ純正EV充電ケーブル

私が実際に使用している日産純正のEV充電ケーブル。自宅充電は現在のEV生活で欠かせない設備です。

帰宅したらケーブルを挿し、翌朝外して出発。

これだけなので、ガソリンスタンドへ燃料補給だけのために行くことはほとんどありません。

ただし自宅200V設備を新しく設置する場合は工事費がかかります。初期費用も含めて長期間で判断してください。

安い時間帯へ充電する

時間帯別の電気料金プランを契約している家庭なら、充電する時間も確認したいところです。

夜間の単価が低いプランなら、車両のタイマー機能を利用して充電時間をずらせる場合があります。

電気自動車の維持費を抑える夜間タイマー充電のイメージ

時間帯別料金を利用できる家庭なら、タイマー充電で充電時間を調整する方法もあります。

ただし最近の電力プランは複雑なので、「夜中だから必ず安い」とは限りません。

現在の契約プランの料金表を確認し、昼と夜の単価を比べてください。

大きすぎるEVを選ばない

維持費を抑えるなら、自分に必要以上に大きいEVを選ばないことも大切です。

大型EVになるほど車両価格が高くなりやすく、タイヤも大径化する傾向があります。

さらに車両重量やモーター出力が大きくなると、日常で使う電力量も増える可能性があります。

一方、通勤や近所の買い物中心なら軽EVやコンパクトEVで十分な人もいるでしょう。

電気自動車の維持費を抑えやすい車種候補となる軽EVの日産サクラ

日産サクラのような軽EVも選択肢。自分の走行距離や利用目的に合うサイズを選ぶことが維持費にも影響します。

私はEV選びで「一番航続距離が長い車」ではなく、自分が一日に必要な距離を余裕を持って走れる車を基準にするのがいいかなと思います。

中古EVはバッテリーを見る

購入価格を大きく下げたいなら、中古EVはかなり魅力があります。

ただ、維持費を抑えるつもりで中古EVを買ったのに、購入後すぐ高額修理になれば意味がありません。

私は以前のリーフで約20万km走ったあと、電池系統の故障を経験しました。

そのため中古EVでは走行距離だけではなく、SOH、満充電時の航続可能距離、バッテリー保証、警告灯の履歴などをできるだけ確認したほうがいいと思っています。

安い中古EVほど状態確認を

中古EVは購入価格を抑えやすい一方、バッテリーや電気系統の状態によって購入後の費用が変わります。価格だけでなく保証内容も確認してください。

駐車場代は別で考える

都市部で車を所有する場合、維持費の中で非常に大きいのが駐車場代です。

月2万円なら年間24万円。

これはEVだから安くなる費用ではありません。

そのため「EVとガソリン車のどちらが得か」を比較するとき、両方に同じ駐車場代がかかるなら、比較表から一度外して考えるのも分かりやすい方法です。

電気代、ガソリン代、税金、整備費のように、車の方式によって変わる部分を比べるわけですね。

購入費と維持費を分ける

EVのコスパを見るとき、「維持費が安いからEVのほうが絶対に得」という判断も、「車両価格が高いからEVは損」という判断も少し早いと思います。

購入費は購入費。

維持費は維持費。

まず分けて計算し、そのあと5年、7年、10年と所有した場合の総額を考えると判断しやすくなります。

例えば年間7万円のエネルギー費差があれば、5年間で35万円です。

年間走行距離がさらに長ければ差は広がる可能性があります。

逆にほとんど乗らない家庭なら、維持費差だけで高い車両価格を回収するのは難しいでしょう。

◆カズ180のワンポイントアドバイス

私がEVをコスパがいいと感じているのは、電気代だけではありません。自宅で充電できる便利さ、オイル交換がないこと、モーターの走りまで含めています。だから購入価格だけ、維持費だけの片方で決めないほうがいいですよ。

電気自動車の維持費FAQ

Q1. 電気自動車の維持費は年間いくらですか?

A. 一律には決まりません。年間1万km、電費6km/kWh、電気料金26.21円/kWhなら走行電気代は約43,700円です。普通乗用EVの標準自動車税25,000円を加えると約68,700円。ここへ保険、車検、タイヤ、駐車場代などが追加されます。

Q2. 電気自動車は月いくらかかりますか?

A. 月1,000km走行、電費6km/kWh、26.21円/kWhなら電気代は約4,368円です。これとは別に保険料、税金、車検費用などを月割りして考える必要があります。

Q3. EVはガソリン車より維持費が安いですか?

A. 自宅充電できる場合、走行エネルギー費はEVのほうが抑えやすい傾向があります。ただし任意保険、タイヤ、購入価格まで含めると必ずすべてのEVが安くなるとは限りません。年間走行距離を使って比較してください。

Q4. EVはオイル交換が必要ですか?

A. 電気自動車にはガソリンエンジンがないため、エンジンオイルやエンジンオイルフィルターの交換はありません。ただしブレーキ、タイヤ、冷却系、補機バッテリー、EVシステムなどの点検は必要です。

Q5. 維持費を一番抑える方法は何ですか?

A. 自宅充電できる人なら、電力単価を確認して安い時間帯へ充電を寄せる方法が分かりやすいです。さらに必要以上に大きなEVを選ばず、任意保険を比較し、タイヤや車検費用まで含めて予算を組むことをおすすめします。

電気自動車の維持費まとめ

電気自動車の維持費は「EVなら年間○万円」と一つの金額で決めることはできません。

ただ、私の実際の自宅充電単価26.21円/kWhを使い、電費6km/kWh、年間1万kmで計算すると、走行電気代は約43,700円です。

2019年10月以降に登録された一般的な普通乗用EVなら自動車税の標準年額は25,000円なので、この2つで約68,700円。

あとは任意保険、自賠責、車検、タイヤ、点検費用、駐車場などを足していけば、あなた自身の年間維持費が分かります。

年間維持費を計算する順番

  • 年間走行距離から電気代を計算する
  • 自動車税と重量税を確認する
  • 実際の任意保険見積もりを入れる
  • 車検とタイヤを年額換算する
  • 駐車場代があれば最後に加える

EVはエンジンオイル交換などが不要で、自宅充電を中心にできれば走行コストも抑えやすいクルマです。

一方、車両価格、保険、タイヤ、バッテリー状態によっては想定外の費用がかかることもあります。

私自身、約20万km走ったリーフで電池系統の故障を経験しました。それでも2019年式のリーフe+ AUTECHへ乗り換え、今後もEVから離れるつもりは今のところありません。

そのくらい、自宅充電の便利さと日常のランニングコストには魅力を感じています。

電気自動車の維持費を比較するときは、車両価格だけではなく「年間走行距離×自宅充電単価」で自分専用の数字を出してみてください。

それが、EVのコスパを一番現実的に判断できる方法だと思います。

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